レジデンスアーティスト紹介: Julia Mejnertsen

8月から今月末まで3名のレジデントが滞在しているスタジオクラ。今回紹介するのはデンマークからのアーティスト、Julia Mejnertsen ジュリア・マイナツセンさんです。8月初日より滞在をスタートさせ、稲と山に囲まれたレジデンス施設周辺の様子に特化した写真の作品制作を行っています。

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スタジオクラ滞在前は、東京のレジデンス施設でも撮影を行っていたジュリアさん。常にネオンや外灯など人工的な光で照らされた夜の東京で人々を撮影したポートレートのような作品プロジェクトを展開していました。

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レジデンス施設、3331アーツ千代田でのプロジェクト「search for me in plain sight」より

スタジオクラでも同様に人々を撮影する予定でしたが、農家の方々や住民の皆さんに普段出会うのが難しいことに滞在を始めて分かり、プロジェクトを変更することになりました。
また、この周辺は稲作の土地が大半なので街灯も少なく、唐津行きの道路を走る車のライト以外は人気を感じることがなく夜になると真っ暗です。東京という大都市から糸島に移動し、最初の2週間は他のレジデントがいなかったので夜は孤独感があったようです。
真夏で日中は外出が難しかったこともあり、涼しくなった夜に出歩き、この周辺を撮影し始めたのが作品制作のきっかけとなりました。
その後ここでの生活に慣れ、孤独感より自由で開放的な気持ちに徐々に変化していき、この周辺のコミュニティーについて冷静に見つめることができたそうです。

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展覧会まで撮影を継続し、撮影された多くのイメージから作品として選んで展示したいと語ったジュリアさん。

このような地域環境や滞在時期に影響されて誕生した今回のプロジェクト作品は、ジュリアさんが感じた自由さや孤独感、今までと異なる新たな環境での戸惑いや面白さなど様々な感情が写し出された作品になるでしょう。ぜひご期待ください!

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