5月の展覧会の様子:Roseanne May、Tomer Reuven、Stefano Buro、Jem Magbanua

今月5月28日(土)、29日(日)開催の滞在アーティスト4名による個展オープニングの様子をご覧ください!
オープニング当日はあいにくの雨でしたが、多くの方々にお越しいただきました。

会場1のスタジオクラギャラリーでは、イスラエル生まれのプロダクトデザイナーのTomer Reuven トメル・レウーベンによる個展「SitZen」を展示しています。

DSC_4433
Tumaiの名で制作活動を行うトメルさん、「都市ー禅ー椅子」をキーワードとしたしゃがんで座る椅子と映像および写真を発表しています。

DSC_4427
日本に滞在中、人々がしゃがむ光景を見てきた作家は、しゃがんでもつらくならない椅子を制作しようと思いました。

DSC_4399
映像のように実際にしゃがんでみると、地面でしゃがむよりずっと快適です!
Tomer Reuvenプロフィール
個展「SitZen」のご案内

DSC_4442
次の会場に向かいます。小学校の登校班を思い出すショットですね。

会場2の第1アトリエでは、2名のアーティストが展示しています。
まずは、左側のスペースに展示している南オーストラリア出身の写真家、Roseanne May ロザン・メイの個展 「Ethereal」。

DSC_4450
4月から約2ヶ月滞在してきたロザンさんは、水墨画に影響を受け、濃淡やコントラストを光と影で表現したモノクロ写真作品を発表しました。

DSC_4405
作家が写真に収めた糸島の山や海は、水墨画でもモチーフとしてよく描かれるものです。

DSC_4403
Roseanne Mayプロフィール
個展「Ethereal」のご案内

右側のスペースでは、フィリピンに拠点を置くヴィジュアルアーティスト、Jem Magbanua ジェム・マグバヌワの個展「Between Departing and Arriving」がご覧いただけます。

DSC_4457
1ヶ月の滞在期間中、楽水園や太宰府の庭園など行き、日本庭園や日本人の自然観についてリサーチしてきたジェムさん。日本庭園の時間性と一時性についての考察した絵画作品を発表しました。

DSC_4412
小さいサイズの絵画作品は、間近で見ながら世界観に触れてもらう意図があります。それは、展示している苔玉や盆栽の特徴である「持ち運びできる自然」というコンセプトを反映したものでした。

DSC_4415
主にグワッシュを用いて描かれるジェムさんのドローイングやペインティング作品は、きれいな配色と建築スケッチデザインのような空間や時間制を意識したイメージや構図が目を引きます。

DSC_4468
Jem Magbanuaプロフィール
個展「Between Departing and Arriving」のご案内

DSC_4422
どちらの個展も自然をモチーフとしていることもあり、一緒に展示することでより素敵な展示空間となりました。

会場3では、イタリアのベローナから参加のアニメーターおよびイラストレーター、Stefano Buro ステファノ・ブーロの個展「今」を第2アトリエで展示しています。

DSC_4475
「今」の瞬間を捉える本展では、糸島滞在中の色々な瞬間をドキュメンタリービデオに捉え、アニメーションに組み込んだ作品と、大小の紙に描かれた作品など展示スペースいっぱいに作品を発表しました。

DSC_4392モノクロをベースとしたビデオやイラストレーション作品には、白狐がよく登場し、白狐はステファノさん自身であったり「今」を投影するものだったりします。

DSC_4477短編アニメーションには、ステファノさんが経験した糸島の日々の様子とともに白狐などがアニメショーンで描かれています。

DSC_44902階のスペースにも展示し、空間をたっぷり使った見応えある個展となりました!
Stefano Buroプロフィール
個展「今」のご案内

来月は6月25日(土)、26日(日)を予定しています。ぜひご期待ください!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください