2019年4月の展覧会の様子 クラGallery+house1

2019年4月の展示の様子です。参加アーティストが多数いましたので二回に分けて紹介いたします。今回はクラGalleryと第一レジデンスのアトリエを。

フィンランド文化財団より約6ヶ月間の助成金を授与されスタジオクラに参加しているアヌさん。
展覧会では、蜘蛛や人間の肘、枝に見える複数のイメージを重ね照明で照らすことで浮かび上がる不思議なライトドローイングと、3Dアニメショーンを組み合わせたパフォーマンス映像をクラギャラリーにて展示しました。
Anu Raatikainen「Wave function tree spirit 波動関数 木々の精霊」 
https://www.studiokura.com/blog/2019/04/17/8906/

英国在住のコミュニケーションデザイナー兼イラストレーターのブラムさん。高さ4m程ある第1スタジオの入り口付近の壁を使い、ダイナミックなインスタレーションを発表しました。
日本近海を流れる黒潮および対馬暖流の渦や流れのパターンに興味をもち、外のものを迎え入れる玄関口として捉え巨大な暖簾のようなドローイング作品を制作。縦書きができる日本語にも着目し、糸島に豊富に見られる大小様々な太さの竹に日本近海の海流の名を書いています。

Bram Chilton Smiley 「Kuroshio」
https://www.studiokura.com/blog/2019/04/18/8950/

Luke Garrett
個展 「Umetatechi」
メルボルン出身の写真家およびビジュアルアーティスト、現在は東京在住。日本全土の埋め立てられた土地に触発され再開発された地区の衛生画像を用いて、これらの景観をピクセル分類として知られるプロセスをProcessingを用いて施し新しい次元での電子アート表現を試みました

モントリオール在住のジョナサンさんの展示には、見慣れた日本の人物やアニメ漫画など多数ありました。

クィア(Queer 自身を性別で分けないセクシュアリティ)な芸術家であるジョナサンは、幼少時代から「リボンの騎士」など男女両方の心を持つ主人公や性別を超えたキャラクターが多く生まれた日本に対し憧れを持っていました。クィアな内容として解釈される国内外のアニメ、人物と矛盾する実際の社会構造を絵画作品を通して模索します。

Jonathan Reid Sévigny「バラ園から天王星の景色。」https://www.studiokura.com/blog/2019/04/19/8996/

米国テキサス在住のマリエさん。独学で数年前より活動をスタートした若手アーティストです。一見レトロな照明に見えますが、海からうちあげられた漂流物を数時間かけ綺麗に洗い、ドリルで表面をデザインし照明をいれた力作です。その他多数のダイナミックな絵画を展示しました。