2019年4月の展覧会の様子 house2

2019年4月の展示。今回はhouse2での展示の様子です。

現在ロンドンに在住し、制作活動を行う台湾人画家のチンさん。絵画、彫刻、写真などを同等に扱うことを意識しながら実験的な手法を用いて、アンティーク素材や期限切れのもの、不思議な姿の生き物など生と死の間の存在を相関した絵画作品を第2スタジオにて発表しました。

展覧会タイトルでも分かるようにユニークなタイトルが好奇心をくすぐります。当日はチンさんの誕生日、忙しない都市と離れた穏やかな糸島での誕生日についての作品も描いています。スタジオクラ滞在後は、アーツイトヤそして東京のレジデンス参加や東京国際アートフェアにも出展予定の注目アーティストです!

Cho, Hui-Chin「A Poetic Spendthrift 詩的な浪費家」
https://www.studiokura.com/blog/2019/04/18/8932/

ニュージーランド出身、メルボルン在住のエイドリアンさんは、約2か月滞在制作を行い、もともと子供部屋だった滞在住居の部屋から着想を得たインスタレーションを発表します。ドローイングは、部屋の漆喰の壁を鉛筆で上からこすり、ペンで凸凹した跡を描き出した時間を要する作品。海の波や木々にも見えます。滞在住居の未知の歴史と2ヶ月の出来事を織り交ぜた本展は、裏手の第2スタジオ2階にてお見せします。

Adrian Jing Song 個展
「Shimmering Through The Walls; A Frozen Crescendo」
https://www.studiokura.com/blog/2019/04/18/8914/

オランダから参加しているイラストレ―ターのアーフカさんは、歴史的探求と糸島市に関する彼女自身のドキュメンテーションを組み合わせ、フィクションとドキュメンテーションが合わさった新たな物語を発表しています。伊都国歴史博物館などに訪れ、福岡の昔の物語や歴史的な行事でみられた視覚的な要素を取り入れた新しい美的な経験として表現します。自身も色鮮やかな服装を好み、滞在期間中糸島を彩ってくれました。

Aafke Bouman「A person’s post」
https://www.studiokura.com/blog/2019/04/18/8956/

シンガポールから参加のフォンギーさん。ここでの環境や素材を活かした制作を探求し、初めて竹を素材として使った初の彫刻的作品に挑戦し、竹(Take)が持つ形と動きの可能性を探りました。
釣り糸がまるで雨のようにも見えてくる、天気によって表情を変える繊細な作品をどうぞお楽しみください。風によって若干揺れるかすかな動きも魅力的です。

Fongyee Ng「Take Heart」個展
https://www.studiokura.com/blog/2019/04/18/8942/