Alexey Lazarev の個展「Low Tide 干潮」を開催いたします。

現在スタジオクラで滞在制作しているAlexey Lazarev(カナダ)の滞在成果を発表する個展「Low Tide 干潮」を6月27日(土)および28日(日)に開催します。

Alexey Lazarev アレキシー・ラザレェーブは、モントリオールを拠点とするビジュアルアーティスト、主にドローイングとプリントメディアを用いて、人の移動に関する研究をさまざまな側面から反映したインスタレーションを制作します。過去のプロジェクトでは、記憶を形成するプロセスの再解釈(古い記憶が新しい場所にどのように関連するか)や、新しい場所に移された後の欺瞞的な感覚に対する分析が含まれています。コンコルディア大学(カナダ)で学士号の学位を取得し、これまでカナダ、ロシア、スペイン、アメリカで作品を発表、2020年には日本とドイツにて展覧会を開催する予定です。

‘Low tide’は、糸島のStudio Kura(日本)での滞在制作で、手彫りと手引きで制作された4枚の大判木版画のシリーズです。一方のタイトルは、都市の生態系にとっての水の重要性に言及しています。糸島の海岸を洗う海は、この地域の気候や食文化を規定しています。一方、川や温泉の水は、灌漑用水路や温泉、湖の水源となり、地域社会を養っています。一方で、海が後退したときに起こるかもしれない不思議な発見を連想させるタイトルで、穴の開いた石、複雑な貝殻、サンゴ、魚の骸骨など、他の場所から持ち込まれた宝物や、海(と時間)によって不気味な彫刻に変貌した人工物を見ることができます。滞在初期の干潮時には、秘密のビーチへの道を見つけ、そこから何時間も海岸を探索し、無条件に糸島を好きになりました。そして、本当の冒険が始まりました。

Alexey Lazarev “2020”

展示スタイル:木版画

開催日。6月27日(土)・28日(日) 11:00~18:00
展示スペース スタジオ1

27日(土)15:00からアーティストトークを開催します。