藤井和隆の個展「謎ル…/tracing。。。 」を開催いたします。

現在スタジオクラで滞在制作している藤井和隆の滞在成果を発表する個展「謎ル…/tracing。。。」を9月25日(金)および26日(土)に開催します。

藤井は、広島県出身の建築士、立体アート作家です。
関西大学建築学科を卒業後、ロンドンの大学及び大学院で建築を学び、現地の設計事務所で1年間勤務の後帰国しました。

アトリエ事務所、ゼネコン設計部、組織設計事務所と建築設計のジャンルの全ての組織での設計経験を持つ稀有な設計士で、現在は(株)梓設計に勤務し、空港建築の設計を担当しています。

以下アーティストからのメッセージです。

豊かな山と海に近接した、糸島二丈松末という特別な場所。
この地に根ざしたアーティストインレジデンス蔵でのレジデンス生活2日目の朝。
近くの砂浜で、僕はあまりにも美しいものを見つけてしまった。

それは、打ち寄せる波が絶え間なく描き、消し、また描き。
その繰り返しによって砂浜に描かれる美しい模様。
一つとして同じ模様は存在せず、しかし何か一定のルールで描かれているのか、近似した模様が延々と繰り返されている。

この海岸のカタチが生まれ、砂浜が生まれ、この模様が描かれ始めたのは、いったいいつからなんだろう。

何百年前? 何千年前?? 何万年前??? 何億年前?????  
僕にはわからない。

そしてなんと言っても、なぜ僕はこの模様が美しいと思うのか?
僕にはわからない。

僕も、
地球さんのように、
宇宙さんのように、
海さんのように、
山さんのように、

こんな美しいものを作ってみたい。

でも、それは不可能であることを、随分前から僕は知っている。
だから [ なぞる / trace ] のです!

そして、この美しさの理由は永久に謎なのです!!
だから [ 謎ル / trace] のです!!

この美しい砂浜の模様を、絵画、彫刻、映像、音楽、建築空間など、様々なメディアを使って[謎ル/trace]します。

この謎めいた雄大な自然美と僕たち人間の関係を、問いかけているのです。
なぞ・る
[動ラ五(四)]
1 すでにかかれた文字や絵などの上をたどって、そのとおりにかく。「手本を―・る」
2 すでに行われた事実や書かれた文章などをたどって、再現する。「事件の経過を―・っただけの小説」

From goo辞書

trace
noun [ C ]
 /treɪs/ US 
 the process of searching for something that has been lost:

trace verb [T] (FIND)
to find the origin of something:

trace verb [T] (DRAW)
to copy a drawing or pattern, etc. by drawing over its lines through a thin piece of transparent paper:

to follow the movements, progress, or development of something:

From Cambrige Dictionary

藤井和隆 「謎ル…/tracing。。。」
作品ジャンル: インスタレーション
展示会場:ハウス2ギャラリー
日時:9月25日(金)、26日(土) 11時~18時まで  
アーティスト・トーク:9/26(土) 15時~